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夢をカタチに。大量生産では出せない心意気をバッグにこめて (有)ジェイ・クラフトマン 代表取締役 中村忠裕

経営指針をつくることで、会社が変わる!! 社員が変わる!! そんな指針づくりを学び、自社に取り入れていきたい。そういう理念と指針をつくりたい。中村社長の同友会活動のスタートはここから始まりました。
「J.craftsmanのJは、JAPANのJ、JUDGEのJ、JUSTICEのJ」自身の想いを理念にこめ、日本人として日本古来の心をこめた、思いやりのこもったものづくりにこだわる、中村社長の熱い経営姿勢を、皆さまへお届けします!!

独学経営からの脱却を目指して

  経営革新の承認をきっかけに、同友会の存在を知ったという中村社長。それまでは、ご自身が独学で経営を学び、同業者の方とのお付き合いが多かったそうですが、業種も年齢も、様々な経営者の方が膝をつき合わせて、真剣に経営談義をしている同友会の例会の様子に、新鮮な驚きと、深い感銘を受けたそうです。
「経営指針を学びたい!!」その想いを胸に秘め、平成21年2月に同友会へ入会し、その年の7月には『経営指針づくりセミナー』へ参加。地区委員会での経営理念成文化活動も同時進行させ、創業時に作った自己流理念から新たな理念を成文化することができたそうです。経営とものづくりのはざまに悩みながら、指針作りや同友会活動を通して、人に任せることの重要さも学んだと、お話されていました。

バッグに魅せられ、独立を決意

  東京都葛飾区で歴史ある銭湯を営まれていたお父様の影響を受け、最初は家業を継ぐつもりで経営工学を学んでいたという中村社長。そこで「ものづくり」の面白さに目覚め、一転、バッグ関係の会社へ入社。その後、ハンドバッグ製造会社へ転職し、営業から製造管理まで一手にこなされていたそうですが、営業と製造は一体であることを痛感し、いずれは自分のブランドを立ち上げることを目標に・・・独立を決意され、J・craftsmanが立ち上がりました。その目標は現在、2つの自社オリジナルブランド「Retramo」と「倭Yamato」として展開されています。製品の安全性を追及した、究極の素材選択、大量生産ではできない非効率的な仕様、そして、バッグを使う方を想定した思いやりのある機能…「今まではユーザーの顔が見えない生産をしていたけれど、これからは自社ブランドの基本方針として、使う方の立場になって開発をしていく」と、力強くお話をされていました。
皮膚から吸収される化学物質の怖さをよく勉強されている中村社長のこだわりは、バッグの素材、皮の種類、染色に使う材料まで、ひとつひとつにまで行き届いており、医療関係者からの問合せもあるそうです。今までにないハンドバッグの製作を、ニーズに合わせた生産へ、いずれはヨーロッパやアメリカなど、海外への進出も…中村社長のビジョンには夢があり、計画性があり、そして必ずそれらをやり遂げてみせるという、力強さも感じられ、取材をしている私たちも、おおいに勇気づけられる時間となりました。

学びへの意欲を胸に、飛躍!

現在は、県の経営委員会のスタッフとして経営指針作りセミナーにもご参加され、経営指針もブラッシュアップされています。これからは同友会での活動の目的を明確にし、同友会理念を身につけ、社員教育や広報などにも学びの場を広げたいとお話されていました。色々な方と関わり、影響を受けることで、ご自身が大きく成長されたことを実感されたそうです。ますますご活躍の場が広がりそうですね。
「日本の心でものつくり」から「武士道」へ、「メーカー」から「ファクトリー」へ、それぞれの転換を目標に、これからも飛躍を続ける中村社長とJ・craftsman。その経営姿勢には、私もたくさんのことを教えていただきました。ありがとうございました。

中村社長はblogやtwitterでもご活躍されています。お茶目な中村社長にお会いすることができますよ。こちらもどうぞご覧ください。
Blog: http://jcraftsman.blog106.fc2.com
Twitter: http://twitter.com/Jcraftsman 

経営理念

一.私たちは三つの心で製品作りをしていきます。
一.正直な心で安全と安心をお届けします。
一.思いやりの心で工夫し便利さをお届けします。
一.妥協しない心で技術を磨いていきます。

会社概要

  (有)ジェイ・クラフトマン
代表取締役
中村 忠裕
八潮市鶴ケ曽根1405-38
TEL:048-996-4447
http://www.jcraftsman.co.jp/

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