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◎【沿線散歩】心なごむガーデンタウン

 東上線柳瀬川駅西口を出ると、正面に小公園風の歩行者通路、右側に、スーパーや銀行などの大型商業ビルがある。前を進むと、道路を挟んで柳瀬川に沿う形で14階建てのマンションが進行方向に5棟続く。ここから南に広がる住宅団地が志木ニュータウンである。

 この団地は、大手ゼネコンの鹿島が1971年から開発を始め、最初の棟が竣工したのは79年8月。最も新しい棟は97年4月に竣工した。総面積は約35万平方メートルで、現在、約3千3百世帯、約8千5百人が住む。エリアは、中世に豪族が館を構えたとの言い伝えに由来する館(たて)という住居表示地区とほぼ一致している。子供が独立して世帯人員が減ったためか、人口は近年、やや減少傾向にある。

 開発当時、民間企業による国内屈指の大規模住宅地開発とされ、鹿島が総力を挙げて取り組んだ。以前は柳瀬川の遊水機能を兼ねた休耕田で、水量が増すと水に浸かっていたという。

 タウン内を歩くと、計画的に快適な街づくりを目指したことがうかがえる。全体面積の21%が緑地で、ケヤキ、イチョウなど多彩な樹林が茂り、ガーデンタウンという趣がある。

 最も高層の地上20階建てのガーデンタワー(88年の竣工)の南側にあるマロニエ通りには、マロニエの近縁種であるトチノキが整然と立ち並び、目をひく。歩道の幅も広く、散歩を楽しむ人が多い。

 タワーの北西側にある館近隣公園(通称、中央公園)は、約8千4百平方メートルと広く、憩いの場になっている。その北側の歩道はユキヤナギ、ヤマブキ、アジアイなどが量感豊かに植栽されている。さらに西北に歩くと、柳瀬川にかかる志木大橋があり、橋向こうは富士見市である。頻繁に車が行き交うが、手前には、釣り糸を持った少年のモニュメントがあり、心を和ませてくれる。ここから北東へ続く土手の桜並木は見事な花を咲かせる。

 スーパーなどのある駅前の商業ビル(地上6階建て)には、プール付きのスポーツクラブやCATV局などが入っている。このビル内では、88〜90年に、職住近接のサテライトオフィスの実験が行われ、注目された。現在は志木サテライトオフィス・ビジネスセンターが起業家向けのミニオフィスを提供している。

 商業施設では、駅前とタワーを結ぶ線上に、来年開業30年を迎える、2層の商店街「ぺあも〜る」がある。当初からある店は少ないが、精肉店、ブティック、書店など商店は33あり、駅寄りにある業務・商業施設「ペアクレセント」とともに地域に溶け込んでいる。


(志木市在住 周防 洋)


<写真>
散歩道でもあるマロニエ通り(右奥がガーデンタワー)
志木大橋の少年のモニュメント

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