〜学校保健統計調査からわかる子どもの歯〜
6月4日は虫歯予防デーです。
毎年年度当初に行う学校の定期健康診断で、みなさんも身長・体重の測定といっしょに、歯の検査を受けたことがあるでしょう。
学校保健統計調査は、この健康診断についての統計調査です。埼玉県には幼稚園・小学校・中学校・高等学校が国立・公立・私立あわせて2,100以上ありますが、これらのうちからおよそ190の学校・園を抽出調査しています。
この調査を使って、子どもの歯について調べることができるので、ご紹介します。
まず、現在と過去を比較してみましょう。
埼玉県単独のデータは平成18年度から集計を始めたので、全国のデータで過去と比較してみます。
「むし歯(う歯)の者の割合の推移」の表をごらんください。むし歯がある子の割合は、30年前には、幼稚園で89%、小学校以上で90%を超えていましたが、その後は低下傾向にあることがわかります。
30年前といえば、今の親の世代が子どもだった時代です。当時は、むし歯で痛い思いをして、泣きながら歯医者に通う子どもの姿をよく見かけましたが、今はそういう子どもが約半分になったということですね。
この移り変わりは下のグラフでよくわかります。下のグラフの折れ線は、中学生のむし歯の生徒の推移をあらわしたものです。むし歯の子の比率が、平成5年前後から、急速に減少していることがわかります。
次に、全国平均と比べて、埼玉県では、むし歯のある子が多いのか、みてみましょう。
下のグラフは昨年度の結果を年齢別にあらわしたもので、棒グラフで全国と比較してみることができます。
むし歯のある子の比率が、すべての年齢で埼玉県は全国平均より低いですね。埼玉県の子どもたちは、むし歯予防・歯の健康に関しては優良であるといえそうです。
ようかんやケーキなど菓子類の消費が多い埼玉県ですが(注:さいたま市のデータ)、むし歯が少ないというのは、ちょっと意外です。
学校保健統計調査(埼玉県)はこちらへ
学校保健統計調査(全国)はこちらへ(文部科学省)
このように、統計調査を使って、いろいろなことを調べることができます。
埼玉県ホームページ 彩の国統計情報館(http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/c08/)には、埼玉県のさまざまな統計調査を掲載しています。
主催団体 | 埼玉県総務部統計課 |
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URL |
http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/c08/
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団体分類 | 行政 |
対象ステージ | 指定なし |
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