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安さんの鉄博通信 >> No.25 英国の国立ヨーク鉄道博物館と姉妹館提携をしました。その記念展示も始まっています。
英国の国立ヨーク鉄道博物館と姉妹館提携をしました。
その記念展示も始まっています。
鉄道博物館は、先日12月19日に世界最大の規模を誇る英国国立ヨーク鉄道博物館との姉妹館となる提携をいたしました。
おかげ様で開館からすでに5年を経過し、老若男女の幅広いお客様に親しまれてまいりました。
今後も博物館として一層の充実をはかるため、鉄道発祥の国の同博物館との協力関係を築くこととなりました。そして鉄道を通じた相互理解と文化交流の発展も期待しております。
これに関連してヨーク鉄道博物館を紹介する記念展示が当館で実施されております。また、提携調印の前日には同館のポール・カークマン館長の記念講演が私たち鉄道博物館の関係者向けに開催されましたので、私の接したホットな状況、所感などをご報告します。
英国の鉄道の歴史の重み
- 世界で初めての鉄道が1825年に開業、日本に先駆けること半世紀近い事です。
- 日本の鉄道開業(1872年)は英国の絶大な指導によるものです。
- 当館に展示されている「1号機関車」、「善光号」なども含めて数多くの国の鉄道の創業期は英国型蒸気機関車が活躍していた。
- 鉄道の歴史的遺産や資料などが大切にされ、保存鉄道なども含めて維持されて来た。
- 鉄道博物館が国立で運営されるという背景になっている。
ヨーク鉄道博物館の特色
- 鉄道の立役者であった蒸気機関車の画期的、歴史的な型式が最前列に顔をそろえ、鉄道の原点が大きくクローズアップされた展示になっている。
- 世界の鉄道も視野に、その代表選手として日本の新幹線(0系車両)が展示されている。
- 収蔵物や資料は比類なき規模で、一部は希望者の閲覧や利用も可能なようだ。
- 1975年の開業で、現在も年間70万人の来館者がある。利用者の勧めが新たな訪問者を呼んでいるようだ。
記念展示の様子
- 英国中部にあるヨーク市の様子、博物館の所在地、日本からの交通手段まで説明されており、一度行って見たくなる誘惑を感じます。
- 紹介のDVD、スライドショーに眼をやると、しばらくは動けません。
- ヨーク博物館の記念グッズにじっと見とれている人もいます。残念ながら非売品です。
- 当館特製の記念スタンプ(3種類)が人気です。「年賀状に押したい」と言う声も聞きました。
その他
- 当館2階の記念展示コーナーは限られたスペースですが、国際的な鉄道博物館へ発展する大きな夢が広がります。
- 来館記念カード(退館時に配布)が提携記念の特製のデザインになっています。
- 新年は、姿のある初夢を見にお出かけください。展示期間は1月14日までです。
- この私も是非ともヨークへ行って見たくなってしまいました。
2012/12/21 鉄道博物館ボランティア 安川彰一