02労働契約・就業規則

この項目で学ぶこと
  • 労働契約
  • 労働条件の明示
  • 就業規則

「賃金」や「労働時間」その他の労働条件について、使用者と労働者が取り決めた契約を労働契約といいます。

学くん
労働契約で禁止されていることはあるの?
彩ちゃん
労働基準法では、次のような事項を禁止しているのよ。
労働契約での禁止事項
  • 強制労働の禁止
  • 中間搾取(ピンハネ)の排除
  • 損害賠償予定の禁止
  • 前借金相殺の禁止
  • 強制貯蓄の禁止
学くん
労働契約は書面でなければダメなの?
彩ちゃん

口頭での契約もそれ自体は有効よ。
でも、トラブル防止にもなるから書面による方がいいわね。

解説

解説
労働契約の効力
労働契約が合理的な内容と手続で締結された場合には、労使双方がその内容に
拘束されます。
なお、使用者が合理的な労働条件が定められている就業規則を労働者に周知させて
いた場合には、その就業規則で定める労働条件が労働契約の内容となります。
(労働契約法第7条)
労働条件の不利益変更

使用者が労働条件を切り下げる場合には、労働者の同意や一定の手続が必要です。
(労働契約法第8条~11条)

解説

TOPへ戻る

使用者は労働者を採用する場合には労働条件を明示しなくてはなりません。(労働基準法第15条第1項)

学くん
会社が明示しなくてはならない労働条件って何?
彩ちゃん
労働基準法では次のことが決まっているわ。
トラブル防止のためにも重要なことよ。
明示しなければならない主な労働条件(労働基準法施行規則第5条)
  • 労働契約の期間に関する事項
  • 期間の定めのある労働契約を更新する場合の基準に関する事項
  • 就業の場所及び従事すべき業務に関する事項
  • 始業及び終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日休暇等
    に関する事項
  • 賃金の決定、支払方法等及び昇給に関する事項
  • 退職に関する事項(解雇の事由を含む) 等

※1~6は書面の交付が必要です。(「昇給に関する事項」は除く。)

TOPへ戻る

就業規則は、賃金や労働時間等の労働条件や職場の規律等労働契約の具体的な内容を定めるものです。(労働基準法第89条)

学くん
会社から就業規則を渡されたけど、まだ読んでないんだ。
彩ちゃん
職場の規律や給与、始業、終業時間、休日、退職などが詳しく書かれている
から、きちんと読まなきゃだめよ。
学くん
大事なことが書かれているんだね。早速読んでみるよ。
解説
就業規則

就業規則の作成や周知について次のような決まりがあります。

作成義務
  • 常時10人以上の労働者を使用する事業場では、使用者は就業規則を作成
    しなければなりません。10人未満であっても就業規則を作成することが
    望まれます。
  • 当該事業場の全労働者に適用されるものを作成しなければなりません。
  • パートタイム労働者、アルバイト等に適用される就業規則を別に作成しても
    差し支えありません。
記載事項
就業規則に必ず記載しなくてはならない事項は、次のとおりです。
  • 始業及び終業の時刻、休憩時間、休日、休暇、並びに就業時転換
    (労働者を二組以上に分けて交替に就業させる場合)に関する事項
  • 賃金の決定や計算、支払方法等、並びに昇給に関する事項
  • 退職(解雇の事由を含む)に関する事項
上記以外を定める場合には就業規則に記載しなければなりません。
届出
  • 常時10人以上の労働者を使用する事業場の場合、就業規則を作成又は
    変更するときは、労働者側の意見を聴取し、意見書を添付して所轄の
    労働基準監督署に届け出なくてはなりません。
周知
  • 使用者は就業規則を職場の見やすい場所に常時掲示する、備え付ける、
    あるいは交付する等労働者に周知しなければなりません。
TRY! 確認クイズ

使用者は就業規則を作成し労働基準監督署に届けなければならないが、
特に従業員に周知する必要はない。

使用者は就業規則を職場の見やすい場所に常時掲示する、
備え付ける、あるいは交付する等従業員に周知しなければ
なりません。
answer

TOPへ戻る