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“売れる商品”を撮る【カンダスタジオ】

広告の中の画像、その画像はどのように撮られているのでしょうか?20年以上も撮影を仕事として取り組まれる神田氏(有)カンダスタジオを紹介します。今回は実際の撮影の現場におじゃまして、その傍ら仕事に対する思いも語っていただきました。(画像は許可をいただき掲載しています) satsuei1

kandaparking-lot そこは埼玉県行田市、のどかな田園に囲まれた場所、「郊外だけど、何かメリットがあるのだろうか」と半分心配しながら広い敷地に入りました。しかしその心配も、幅8m、奥行き14m、高さ7mの大きなスタジオを見て直ぐにかき消されました。例えば「こいのぼり」もスタジオを泳ぐことができたり、大きく立派な玄関ドアなどの建て込み撮影なども十分に可能で、「高さと広さが自慢!」というだけのことはある圧巻のスペースなのです。

そして中には白く大きなロール紙が、背面から床へとなだらかに広がり、被写体の主人公となる人・物に最高のステージを提供しているのです。

 kandashot1 このスタジオを経営している神田さん、経営理念を実現する企業のパンフレットを、撮影の技術で応えたいと考えられています。「単に撮影するだけではなく、経営者の思いと、被写体の質感までもリアルに表現するために、十分な取材から始めたい。そして社長の顔、社員の顔、そして扱っているものを一つの流れの中で表現したい。一つしか売れなかったものは、撮影の技術で二つ売れるように。」といつも考えていらっしゃるそうです。

神田さんの事業の調子をズバリ尋ねたところ、「今の景気は停滞気味かもしれません。」と回答をいただきました。神田さんの仕事の特徴は、社会の景気の流れがいち早く感じ取れるそうで、景気が上向きの時は、世に商品が並ぶ前から撮影の仕事が入り、反対に撮影数が減ると景気後退の流れが押し寄せてくるというわけです。

satsuei2 さて、もう少し神田さんの仕事への取り組みを紹介します。
取材に伺った日は、ちょうど某スイミングスクールの広告用写真の撮影日でした。スクールのちびっ子モデルや、企画会社の担当者、スタイリストなど、十数名の人間が織り成すわずかな一瞬をシャッターがとらえていました。そこには撮った画像をすぐ横のPCのモニターで細部にわたった質感まで確認できます。一つのカットを撮るにしても、感情ある被写体に最適な、あるいは狙った表情をとらえる技術が、素人には到底まねができないプロの腕前なのだと感心させられました。

神田さんのこだわりは他にもあります。大型スタジオとは別に、食べ物の撮影用にキッチンがあるスタジオも完備。作りたての質感がリアルに表現できるようになっています。また、移動スタジオと称して、出張撮影にも柔軟に対応されています。

いつもは見ることができない撮影の裏側を今回はじっくりと見学させていただきました。企業の広告宣伝活動を支える撮影の仕事は、一瞬という瞬間に実に多くのスタッフや工程が集約され成り立っているものだと改めて理解させていただきました。素晴らしい仕事です!


11/22(木)開催の第2回ベンチャーマーケットのブース出展をされるそうですので、ミニ出張撮影の現場を是非ご覧になってください。

 kandashot2 神田 日出雄 (有)カンダスタジオ 代表取締役
(創業1981年)
埼玉県行田市斎条1250
TEL 048-557-2759
カンダスタジオホームページ
商品撮影.com


(取材:事務局)

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