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モンドセレクションで最高金賞を受賞

人柄がにじみ出る謙虚な対応

   このたびウィーンで開催された世界食品品評会で2008年最高金賞を受賞した(株)ひびき(黒豚劇場・やきトンぼたん・やきとりひびき)「正直で楽しい商いを心がけております」を社是に経営している日疋好春さんを訪問しました。訪問先は川越ニューシティーホテル2Fにある黒豚劇場川越入り口店です。PM2時ということでしたが、少し早めに店内に入ると、埼玉県内での全地酒36蔵元の所在地を示し、主要銘柄酒の写真を載せた、埼玉県地図電飾パネルの前に案内され座りました。7分前ぐらいでしたから従業員の方に案内を受けていると思っていましたが、名刺を頂いた時に初めて社長の日疋さんと気がつくぐらい、謙虚な案内を受けていたので、訪問した時の私の態度はどうだったのか冷や汗ものでした。

「秘伝のみそだれ」が最高金賞を受賞

 本題に入ります。世界食品品評会の名称は「モンドセレクション」といいまして、毎年70強の国から 1,500以上の製品がエントリーされ、それぞれの専門分野から選出された継続的なパートナーや評価委員会によって厳正に審査され評価がくだされ、またその歴史と審査基準の厳しさから「食のノーベル賞」とも称されています。それを今回初出品の「秘伝のみそだれ」が最高金賞(GRAND GOLD AWARD)を受賞出来たのは、昨年10月30日の在ニューヨーク日本国総領事公邸に於ける「小江戸川越と歌麿の世界inニューヨーク」の延長線にあり、これまでのたくさんの結び付きがあったから出来たということです。

醤油・味噌を通じて大学と活動

 その一つは、川越商工会議所から大学との結び付きが有ればということで東京国際大学言語コミュニケーション学部を紹介されました。商学部なら分かるけどと思いながら、言語コミュニケーション学部とどのようにしたら一緒におもしろい活動が出来るか、相手にもメリットがあるようにするにはどうすれば良いかと思っていた所「外国」が出てきたのです。
言語コミュニケーション学部では、日本の調味料である醤油・味噌をどのように欧米人に分ってもらえるか、只の翻訳では伝わらない事柄を表現の仕方に力を入れ研究していただいた。

勉強仲間と始めた「朝の会」

 2つめは勉強仲間です。 もう7年目に入りますが同友会のメンバーでもある同世代の数人と、自己啓発のために開いた毎月第1水曜日早朝6時から7時までの「朝の会」です。特徴は、短期目標を3ヶ月後までに私はこういう事をしますと皆の前で宣言をしながら小さな成功体験づくりをしている。今までは4名から10名になっています。

経営者と芸術家のコラボレーション

   3つ目は経済産業省が2003年〜2004年に主催した地域資源プログラムゼミの参加メンバーと地域の文化芸術家のメンバーです。ゼミから学んで得たことはイタリア企業に学ぼうであった。製品や機能の追及だけでなく、デザイン芸術文化との結び付きが必要だと感じた。経営者どうしでの異業種交流には限界があると思い、経営者と文化芸術家のコラボレーションを2004年から毎月第3水曜日の夜に始めたことです。以上のようにいろいろな結び付きで、賞を受賞したと思っています。

今後の二つの目標

 現在考えていることが2つあると、日疋さん。
1つは、現在進行形ですが再チャレンジできる「やきとり大学」の充実です。もう一度再起したい方の応援をし、ひびきフードサービスグループ「のれん会」の一員として敗者復活してもらうことです。
2つめは、現在提携している農場生産者のために販路を100%確保できるようひびきの多店舗づくりをし、その先には独自の農場も持ちたいとの事です。
また「日本七大やきとりの街」(美唄・室蘭・福島・東松山・長門・今治・久留米)の代表発起人でもありながら、「俺が俺が」少しも見えずとつとつした話し方は、ビッグコミック連載総務課山口六平太に似ている人でした。
取材/埼葛地区会広報委員 川合英統

会社概要

  株式会社ひびき
代表取締役 日疋好春(ひびきよしはる)
埼玉県川越市的場北1-17-1
049-237-1000
http://www.hibiki-food.jp/

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