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新しいデイサービスのあり方を追求

介護の理想郷誕生

  「日本らしさ」が希薄になってきている昨今、日本家屋の伝統的特徴を最大限に生かし、本来あるべき家庭生活の形を再現することによって、介護者・被介護者がともに生きがいを感じて過ごせる空間を提供する。そんな理念の下、介護の理想を追求するため熊谷市下奈良につくられたのが、デイサービスセンター「はぐさ桃園」だ。(熊谷市江南のデイサービスセンターでは熊谷市の指定管理者として介護支援事業も行っている。)

自然の温もりを大切に

旧家を改修して作られた園内は、木の温もりと畳の香りに満ち、デイサービスセンターのイメージは微塵も感じられない。古い蔵を改造してつくったコミュニケーションスペースにはカラオケ等も完備されており、憩いの場となっている。利用者は我が家でくつろぎ、職員は自分のおじいちゃん・おばあちゃんの世話をしている、といった家庭生活のワンシーンのような自然な光景が園内のあちこちに見られた。きらびやかなではなく、ごく当たり前な人の営みが当たり前にできる空間、桃源郷とはこんなところなのだろう。
また、まちづくりの観点から、環境的な取り組みもおこなっている。「グリーンカーテン」まさに緑のカーテンで、日差しを遮断するために窓際や庭先にツル系の植物を植え、避暑効果と二酸化炭素吸収効果を両立させるものだ。古人の知恵を日本一暑い街熊谷で再現している。今年の猛暑でも室内は例年よりも過ごしやすかったということが実証されたので、グリーンカーテン運動の伝道師として地域に広めていきたいという。

複合型介護サービスを目指して

入会にあたり同友会の3つの目的に全面的に賛同されたそうで、その目的から逸れないよう事業も同友会活動も頑張っていきたいと話しておられた。
今後は、医療機関等他の地域サービスとも連携し、宿泊・訪問型の介護も展開させ、総合的介護サービスを提供することによって、地域の人々が365日安心して過ごせる場所かつ安心して働ける場所になるよう桃園を育てていきたい。伊東理事長の情熱は尽きるところを知らない。(取材/さくら地区会 田口幸二)

法人概要

特定非営利活動法人 桃園    
理事長 伊東篤
熊谷市下奈良1507−1
TEL:048−524−9507

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