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地域の特性を発信するフードショップの運営 潟Tイセン 取締役社長 金子 章

新しい世界飲食業に挑戦

   潟Tイセンの前身は埼玉染工鰍ニいう祖父の代から続く染物工場でした。時代の流れに伴い、清掃用品の賃貸・洗濯交換業務(ダストコントロール)に進出し、後に社名も変更。祖父から事業を引き継いだ母が金子さんの入社後間もなくして倒れて、右も左もわからぬままこの業界に飛び込み、必死で業務知識を蓄え事業を軌道に乗せて現在に至ったそうです。
しかし、今回ご紹介する新しい事業はそれまでの経験とはまったくかけ離れた飲食業。再び新しい世界へ飛び込んだ金子さんに出身地本庄市への思いと、こだわりのフードショップについて熱く語っていただきました。

知る人ぞ知る映画の街「本庄」

   本庄拠点地域(児玉郡市)は、首都圏への優良な農産物供給基地であり、自然豊で古き良き日本の風景が残ることから、映画やテレビのロケ地として度々利用されています。明治36年東京浅草に日本で最初の常設の映画館が誕生。その屋号の「電気舘」は日本の映画館の代名詞となります。そして大正3年、シネマブームを先取りし、本庄市(当時は町)に県内最初の映画館がうまれます。それが「本庄電気舘」です。中山道から電気舘へと至る通りは「電気舘通り」と呼ばれシネマという当時の最高の娯楽を満喫した多くの観客で賑わっていたそうです。

本庄への郷愁を込めた店をオープン

   そんな「電気舘通り」に「かつての賑わいを街なかへ」という願いを込めて「電気舘」の名を冠したカレーハウスをオープンしたのが2008年。
「ふるさとである本庄市のまちの活性化のために、新たな事業の展開を図っていきたいと考えて、まずは小さいながらも市街地活性化のため、空店舗をひとつでも減らすべくカレー店をオープンしました。地元の方に楽しんでいただくのはもちろん、県外の方にもおいしいカレーを食べてもらいながら、本庄の古き良き街並みを歩いてもらえたらと考えています。」

3つのこだわり

   また、地域おこしの一環として大好きなこの町で何かをやりたいと思っていた金子さんが開いたお店のこだわりは3つあるそうです。
一.美味しく、健康にも良いカレーを提供すること。多くのスパイスを使うカレーは、そのスパイスの効能により、医食同源に相応しい食料品です。
一.地場の食材の掘り起こしと地産地消の推奨。そして、ローカルブランド力のアップを推進すること。
一.映画と関わりのある地域の特性を各種団体とも連携し、地域の情報を発信すること。
「そして、今年ユナイテッド・シネマの協力を仰ぎ、『電気舘』復興計画が始動か!?かくして、その全貌は如何に?こうご期待を!!!また、地元食材を随時追加してまいります。地場のあんなもの、こんなものを是非ご紹介下さい」と笑顔で語る金子さん。テレビ埼玉でも紹介された『電気館カレー』を味わいに本庄市まで足を運んでみませんか。

会社概要

  潟Tイセン 取締役社長
金子 章
本庄市日の出3−7−9
TEL:0495-22-6245 FAX:0495-24-8692
http://www.saisen.biz/
【電気館カレー】
本庄市中央1-1-1
TEl:0495-24-4115

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