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全社員の思いは「お客様に喜んでもらいたい」(有)石森製作所 代表取締役石森 幸男

技術者意識で会社を継承

創業70年3代目を引き継ぎ着実に企業の基盤を築いてこられた有限会社石森製作所の石森幸男さんをご紹介します。
長男が後を継ぐのが当たり前という時代だった高度成長期に事業を引き継いだ石森さんは当時を振り返って、「当時は技術が有れば仕事がくる、経営は成り立つという世の中でした。物を作るのが好きでしたので経営を引き継ぐというよりは技術者になって会社の仕事を引き継ぐという感じでした」と語ります。現在も化学薬品やガスなどを運ぶ特殊ポンプの部品を製造するなど、金属加工の中でも高い技術力で社会に貢献されています。

同友会で意識が変化

  そんな石森さんがいつも何よりも大切にしている思いは「お客様に喜んでもらいたい」ということ。
「同友会に入会してからは何のために仕事をするのか、と意識する機会が多くあった」「同友会で学んだことで社員とのかかわり方も変わった。ISO9001を取得したことも大きい。月例会や個人面談の場で売上の話や情報を伝えたりしている。コミュニケーションがよくなった」等、全社で人に喜んでもらうことに力を入れていることがうかがえます。
同友会に平成5年に親しい方々からのお誘いを受けて入会されました。西部地区会を創設した3人のうち2人の方と同じ地区に住み入会前から同友会精神に触れる場があったようです。忙しい仕事の合間にもPTA会長職を引き受けたり、地域に貢献している会への参加や協力をした経験が今、同友会で役立っているといいます

今後の課題

「これからの同友会でやりたいことは何でしょうか」とお尋ねしたところ、「西部地区会の会員を多くしたい。現在は活気があり安定はしているが地区会創設時の伝統・風土の影が薄くなっている。当時はレベルの高い議論をする論客がいたり品格があったと思います」これは課題のひとつであると私も感じました。
「“経営者の勉強会があります”と誘い続けることで、人によっては入会のタイミングが合うこともある。どのような誘い方でも会に触れてもらう・知ってもらうことが大切」と語ります。
平成18年には地区会長として西部地区をまとめあげた石森さんは、長く労働労務委員会に所属し、今年度は副代表理事・労働労務委員長を務められています。
西部地区会が活性化することを考え続けている頼もしい石森さんの同友会での今後のご活躍が期待されます。

会社概要

  (有)石森製作所 代表取締役
石森 幸男
飯能市大字川寺629-5
TEL:042-972-3054

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