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20年目の一大決心〜(株)丸友建設〜(08.03.14)

経営指針セミナーに再チャレンジ

  平成16年に経営指針づくりに臨むが途中で挫折し、今年度の経営指針セミナーは再チャレンジ。「忙しいからビジョンが描けないのではなく、描けないから忙しいだけ」という資料を机の前に貼り付けてはいたが、見てみぬ振りをして3年間来てしまったという。「このままでは、会社が倒産するのではないか」との思いで、この半年真剣に取り組んだ。

社員の暮らしを守りたい

(株)丸友建設は法人になってから20年目。創業時はバブル時代であり、仕事が断らなければならないほど入り、他社より依頼される建物を工期内に、またクレームの少ないものを仕上げることに注意をするだけで、経営もさほど苦しんだことはなかった。
 しかし、ここ数年前より建築着工数が右肩下がりで、以前の商法ではもう通用しないことに気づく。「今までは場当たり的なやり方で経営をしてきましたが、これからは先の見える仕事をしなくてはいけないと、計画書づくりで痛感しました。そして、社員にいい暮らしをして欲しい(ボーナスの給付)、安心して働いて欲しい(自分に付いてきて欲しい)と思っています。その為に計画書を作成し実践していくことを決意しました」
 現在、仕事量がかなり減っている為、これまでとは違い、現場管理者が現場を中心とした近隣を廻り仕事を確保する、クレーム処理時に処理をするだけでなく、付加価値や提案をするといった、何か新しい仕事を発見してくるような取り組みなど様々な手段で仕事を確保することが急務となっている。また、環境、健康、安全、掃除をしなくても良いなどの商品に消費者の意識が高まっているため、建物を今以上の工夫が必要となっている。「今後は、モデルハウスを建てて集客を図りたいと思っていて、近いうちに自宅を建て替えようと思っているんですよ」住宅地に土地や中古集宅を購入し大改装したものをモデルハウスとして一年以内に売却をしていくのだ。また、賃貸収入など安定した経費を確保することを10年以内にできるようにしていこうと考えている。

定着、実践が課題

   今後、丸友建設を支えていく社員は監督兼営業で7名。「社員たちに年に一度は海外旅行をさせてあげたいと思っていて。その経験で社員の考え方がグレイドアップすると思うんです」社員自身のスキルアップの為にも、社員研修を多くしたいと考えている。まだ具体的な計画には取り組んでいないが、同友会の社員研修を活用している。「今までの仕事の確保は自分が主できていましたが、これからは社員一丸となって力を合わせていきます」その為に、皆共通の意識が必要となるのだ。
 理念は形になっていなかったもののすでに考えはまとまっており、具体的に書き出すのには苦労はしなかった。経営計画書を社員に配布し、更に毎朝の朝礼には、理念を唱和。「でも、社員は…『また、社長が勝手なこと言っている』といった感じ。定着、実践が難しいですね」今後の経営計画書には、各社員の行動計画なども盛り込み、社員と共につくり上げ共有していくことを目標に「3年掛かるかも知れないが、挫折をしないで経営計画書を完璧に仕上げるつもりです」と高橋氏の決意は揺るぎない。

株式会社丸友建設

  経営理念
1.社会生活奉仕の心。
1.いつも約束を守ります。
1.如何なる時もお客様を大切にします。
1.アフターサービスを如何なる業務より優先します。

■住所:〒343-0852 埼玉県越谷市新川町1-463
■電話:048-989-2444
■FAX :048-989-5962
■設立:昭和61年4月1日
■URL:http://www.marutomokensetsu.co.jp/index.php

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