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お客様の大切な建物を風雨から守ります!有限会社 高中板金工業 高橋正哲

 創業70年余の歴史を持つ、建築板金業三代目。
「経営者としてやるべきことは何かを、考えるようになった」
 自ら経営委員会のスタッフとしても活躍中の高橋社長。同友会に入会し、経営指針を学ぶことで、それまでとは、ご自身の考え方が、大きく変わったそうです。

理念への思い

   草加市で祖父の代から続く住宅や工場等の、屋根や外壁や雨樋工事などを行う建築板金業を営む高橋社長。4年前に父から社長を引き継ぎ、3年前に経営革新を申請・承認されたことがきっかけで、経営理念を持つことの大切さ、経営戦略を立てることの重要性を感じ、2年前に指針セミナーへ参加。以来、毎年参加をして勉強を積み重ねています。
 従業員への思い、会社への思い、板金業・顧客に対する思い、その思いを言葉にすることへの難しさを感じながら、苦労して作り上げた理念。人の出入りが激しく、使い捨てのように職人を雇い、基盤整備もされていない会社の、多い建設業の現状。その中にあって、板金業として生き残り、職人を大切にする会社にしていく為に、職人の地位向上、雇用体制・福利厚生の整備、そして若い世代の育成などを、手掛けていかなければと、社長として責任を負った日から考えていた思いが、理念となって表れたそうです。

経営指針セミナー

   指針セミナーで、作り上げた理念を成文化し、経営戦略と計画へつなげ、経営の軸を立て、指針を作り上げている高橋社長。指針書を作り始めてから、自社や顧客の状況を客観的に見ることができるようになったと話されていました。各分析から将来を見据えた人材採用・育成、財務的体力をつけることの大切さも、学んだといいます。
 「職人としてではなく経営者としてやるべきことは何かを、考えるようになった。それが最近2年で一番変わったことかな。」とも話されていました。従業員の技術を信頼し、思いやりと感謝の心を持って、仕事を任せることの大切さに気づき、自ら変わることで、従業員の方にも、少しずつ変化が見られるようになってきたそうです。弟さんが幹部として成長し片腕以上の存在になってきた事がうれしいと、少し照れた笑顔で話されていたのが、とても印象的でした。

同友会とこれから

指針セミナーだけではなく、例会や幹事会など、地区会活動も積極的に参加されている高橋社長。同友会活動は、セミナーのみにとどまらず、異業種の方や先輩経営者の方々との交流も、大きな学びとなっているそうです。
・仕事を通してできる環境問題への取り組み(太陽光発電システム・雨水利用・屋根緑化工事など)
・板金技術の継承と、次世代人材の育成
・子供たちを対象に、銅板を使った工芸教室開催など、地域コミュニティへの貢献活動など、次なるビジョンもしっかりと見据え、今年度も指針作りに取り組まれています。
3人のお子さんを持つ高橋社長。
「昨年4月に15才の見習い職人が2人入り、5人の父親になったつもりでますます頑張ります!」と、笑顔で語られました。これからの更なるご躍進を、期待しています。
(浦和地区会 後藤天美 記)

会社概要

 

有限会社 高中板金工業(浦和地区会)
高橋正哲 
埼玉県草加市長栄町8-1
TEL:048(946)7367




経営理念

お客様の大切な建物を風雨から守ります
・社員と会社の繁栄のため環境整備に努めます
・常に考え技術を磨き人材を育てます
・エコな建材・工法を提案し持続可能な社会づくりに貢献します

埼玉中小企業家同友会
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