心理学の本にはよく発達課題という用語が登場します。人が、幼年期、青年期、中年期、老年期という年代に応じて直面する人生課題のことです。同じことを、わたしは「キャリア課題」と表現しています。
つまり人は誰も人生課題を抱えているけれど、その内容と性格は世代によって異なるということです。キャリア課題は、それだけ多様にして多彩です。
忘れてならないのは、それらキャリア課題は、単に個々人の問題であるにとどまらず社会の問題だということです。そこに登場する項目群は、社会が抱える課題という性格を持ち、放置すると大きな社会問題と化して人々の生活や生き方に重くのしかかります。世の一人ひとりの大人、そして様々な機関や制度があげて取り組むべき課題です。
主要なテーマ:
@大学生が抱えるキャリア課題:就職戦線にどう挑むか
A青少年世代が抱えるキャリア課題:どうすれば将来に希望が持てるか
B若年サラリーマンが抱えるキャリア課題:会社員人生をどう切り開くか
C中年期にさしかかる女性が抱えるキャリア課題:どう再チャレンジするか
D団塊世代が抱えるキャリア課題:セカンドライフをどうつくるか
E広く大人が抱えるキャリア課題:地域の次世代をどう育て導くか
まなびピアの本番は、この区分にそって6つの島が設営され、CS21のメンバーと来場者が一緒になって問題を掘り下げ、あるべき方向を探ります。今回も参加者は自らの関心にもとづいてグループを編成し、主として次の2点について意見交換をし、全体セションで情報を共有化することになります。
1)担当するキャリア課題が持つ意味、ならびにキャリア課題に埋め込まれている具体的なテーマを掘り起こす
2)まなびピアの本番をどう進行させ、運営するか
進行役:梅澤 正 氏(CS21顧問)
進行係から一言:今回は、特定の報告者がおり、講演を頂戴したあと意見交換をするという通常のパターンとは異なる公開研究会とあいなります。「世代別キャリア課題」をテーマにした、総員参加型学習会といった様相を呈することになるでしょうか。ぶっつけ本番ともいかないので予行演習の機会が持たれた、というご理解でもいいかと思います。
なお、本セミナーは公開研究会です。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。